一期一会
2012年 08月 26日
渡航前検診の結果を聞きに行った時のこと。
胸部レントゲン写真を見ながら先生が一言。
「心臓が小さいですね」
「え””””-っ!?」
レントゲンなんて今まで何十枚も撮ったのに、初めて言われたよ・・。
低血圧なのはそのせいで、治療しなくてはならない訳じゃないらしいんですけど、驚きましたー。
ていうか、サイズなんて治しようもないのか。
だけど私は悟ったのです。
「そっか。気が小さいのはそのせいだったのか!」と。
ノミの心臓とはよく言ったもの。
気にしぃだったり、気弱だったり、心配症なのは心臓が小さいからなのかーーーと妙に納得。
・・ぜんぜん関係ないんでしょうけど。
そんなクヨクヨしがちな性格を知っている友達が、メールや手紙、電話、そして直接たくさんの
励ましの言葉をプレゼントしてくれました。
ジャカルタ仲間は、出発前の不安感やプレッシャーが分かるゆえの気遣いをしてくれる。
その中の一人がくれたカードには、
「次に会う楽しみのために、ひととき離れるだけ」という言葉が書かれていました。
これは大河ドラマ「篤姫」のセリフ。
ジャカルタで皆で毎週楽しみに見ていた「篤姫」が、幼馴染かつ初恋の相手と交わす言葉です。
次々日本へ帰って行く友達を見送る私を、この言葉はジャカルタ生活後半戦に支えてくれました。
日本でまた会えるから、ほんの少し離れているだけ。
そう思って寂しさに耐えていた記憶があります。
今回も、大切な友達といったん離れるだけなんだ、と思い出させてくれた心丈夫になる言葉。
だけどジャカルタの時とはちょっと違う気持ちでもある。
今度は自分が日本から旅立って、友達は日本に残っている。
私が帰って来る頃は、国内外問わず他のエリアに行ってしまっているコも多いはず。
今すでに、転勤の話がある人も少なくないし。
様々な事情で、同じ国にいても中々会えないこともあるし。
次に会えるのが何年先か、もっとずっと会えないか、想像もできない。
「メールやスカイプ、Face Bookがあるし、永久の別れってわけじゃないじゃないの」などと親には言われるけれど。
違うと思うなー。
100回メールで話したって、1回会うことにはかなわない。
ブランクがあっても一瞬で元に戻れるあの空気感、それはスカイプでは味わえない。
その人の顔を見れば、パーっと楽しくなるあの感覚。
「篤姫」には、こんなセリフもありました。
「もうその人に会えないのだと観念するからこそ、一回一回の出会いが大切」
一期一会ということを、最近しみじみ考えています。。
by suara-erhu
| 2012-08-26 19:09
| 思うこと