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3歳のノンと、日々是好日。


by suara-erhu

3ヶ月

お醤油、みりん、お酒etc調味料が一気になくなって、そういえばアメリカに来て3ヶ月過ぎたことに気づきました。
時差ぼけが治った頃には、既にここの生活に馴染んでいた感じ。
日本での暮らしが短かった分、まるでジャカルタに舞い戻って来たような錯覚があったのは、
同じ温暖な気候とヤシの木のせいかも!?

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そして不便なことを不便と思わないというか、「しょうがない」と諦観することにかけては慣れているつもり。

インドネシア語で「しょうがない」を「apa boleh buat」といいます。
ここアメリカでも、よく登場する。
トイレ用洗剤のフタが開かなくて、無理やり開けた瞬間ドバっと飛び散ってもapa boleh buat。
ここで「日本のトイレルックは開け閉めしても手が汚れないし、液ダレもしないし、トイレのフチに沿ってうまーく注ぐことが出来たのに!なんなのよ!」
とイライラしても、しょうがない。あんな優れモノ、日本にしかないんだもん。おおざっぱなアメリカにあるわけがない。

お風呂の蛇口のコックが堅くて、水を出すたびに手にアザできそうでもapa boleh buat。
今まで二回も取れちゃった。ビヨーンとホース状に伸びるシャワーはバスタブについていないので、
それを使いたいときはいったんバスタブから出て、シャワーブースに移動しないといけない。

でも寒いので、真上からダーっとお湯の出るシャワーを使おうとするんだけど、お湯が出るまでに時間が掛かる。バスタブ内のお湯が水になっちゃう。
仕方なく、バスタブにお湯を張るための蛇口の下に体をかがめて頭を洗うことになる。

子供洗ったりしてバタバタしてるのでまったく体が温まらないけれども
「追い炊きの出来る日本のお風呂で足を伸ばしてゆっくり入りたい!!」と怒ってみても仕方がない。

オーナーが契約してるメキシコ人の庭師ルイスが2週間に1度来るはずなのに、テキトーにしかやって来ない。でも仕方ない。怒って来るようだったら、最初から来るはずだもん。

時間通りにキチンと約束を守る日本人、1分遅れただけで「お急ぎのところ、大変申し訳ございません」と何度も車掌さんがアナウンスする日本の電車ってスバラシ過ぎるけど、そうじゃない国の方がフツーらしい。

諦観こそストレス回避に必要なんだと思って、今までゆるゆると暮らして来ました。


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しかし!
それはやっぱり元気な時の話。
こうして子供が病気になってみると、こないだも書いたけど見方が180度変わる。

シロップ薬の瓶のフタが開かない。
滑らんマット、ペンチ、栓抜き、あらゆるツールを使っても開かない。
「うぬぬぬぬっ」と顔真っ赤にして引っ張ってもウンともスンとも言わない。

こんな時、私は思い出すのです。
納豆のタレや醤油の袋を。
そこにはこう書いてある。「どこからでも開けられます」。

ニッポンチャチャチャ!
これぞニッポンスピリッツ!
どんな小さなものでも、消費者の使いやすさを追及する大和魂。

こないだ同窓会で出たお弁当についてた醤油の袋。友達が開けるのに失敗し、醤油が一滴も出なくて
「悪いけど、恵んでくれる?」と言っていた。
こちらの醤油の袋は「どこからも開けられます」ではないのです。

しっかしあんなに堅い瓶のフタ、病人に開けられると思っとんのか?
と、apa boleh buatなどと悠長に構えてはいられず、あれもこれも不便不便不便!とたちまち「反米」の旗を振り始めちゃう。

だけど、ふと周りを見渡すと、友達がずいぶん移動してるみたい。
先週、ジャカルタでお世話になっていた先輩が2度目の駐在地台湾へ出発。
NYに長年住んでいた友達とアメリカで再会出来る!と喜んでいたのに、旦那さんの仕事で違う国へ移っていきました。
来月から中国に行く子もいる。そしてジャカルタで仲良くしていた子が、来週岡山から東京へ。

みんな、動くなぁ。
南へ北へ。東へ西へ。
皆各地で不便さ異文化と格闘してる。
ここ数日トーンダウンしていたけど、私も頑張らないとー。

それぞれの新生活が元気で楽しいものになりますように♪
by suara-erhu | 2012-12-06 05:44 | 思うこと