10年後のルアックコーヒー
2013年 03月 27日
じっくり書きたいことが、たまってしまいましたー。
今日はそのうちの一つを。
先週の19日は、10年前イラク戦争が始まった日。
2003年3月19日。
そして私がジャカルタへ出発したのは2003年4月25日。
世界最多のイスラム教国であるインドネシアも、これからどうなるんだろう?と戦々恐々とした状況でした。
出発を延期した方もいたほど。
ジャカルタに着いてからも、一人でモールに行ってはいけない、などしばらく緊張の中暮らしてました。
インドネシア人の反米意識も強かった。
うちのメイドさんも「ブッシュ大統領(当時)もアメリカも嫌い。イスラム教国を敵視するから」と怒ってました。
米系ホテルを狙ったテロも起きました。
あれから10年。
英語の先生のお宅で、インドネシアのコーヒーを頂きました。
ご主人がジャカルタ出張先で買ってきたそう。
ルアックコーヒーという種類。
ジャコウネコのフンから取れる未消化のコーヒー豆で淹れるもの。。
メチャクチャな話ですが、独特な香を持つ、世界で一番高価なコーヒーです。
コーヒーのパッケージに書かれたインドネシア語も、ルアックコーヒーも懐かしくて涙が出てきた。
ちなみに、映画「かもめ食堂」で小林聡美がコーヒーを美味しく入れる呪文として呟いているのは、
「ルアックルアック・・」でした。
10年前、まさかこのコーヒーをアメリカで飲むことになろうとは。
全く想像だにしていませんでした。
人生何が起きるか分からない!点と点がつながって線になって。
その線がまた、どこかの点とつながって。
そしてそれが、これからどんな線になって行くのかな。
一つ一つの出会いを大事にしたいと思いながら、ルアックコーヒーを飲みました。
インドネシアの味が、体中に染み渡りました。
by suara-erhu
| 2013-03-27 06:36
| 思うこと